タティングレースの基本

こんにちは、いのりです。

 

前回、「タティングレース」という
シャトルを使用して編んで行く編み物の
紹介をしました。

 

そこでは、「タティングレース
とはなにか、道具はどんな物を
使用するのかお話しました。

 

今回は、基本の編み方の話をしますね。

 

みなさんは、シャトル
どういうふうに編んでいくの?

 

ちゃんと編めるの?
って不思議に思いませんか?

 

私は、思っていました(笑)

 

だって、かぎ針みたいにひっかけて
編んで行かないんですよ、不思議ですよね。

 

では、どのように編んで行くのでしょう。

 

シャトルの基本の使い方についてみていきましょう。

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糸が正しくシャトルにまかれていないと、
巻いている糸が汚れてしまったり、
シャトルが壊れてしまうことがありますので
注意が必要です。

 

シャトルに糸を巻いて
作品を作っていくので小さなモチーフだと
途中で糸が切れてしまうことは
ないと思います。

 

しかし、大きなモチーフを作る場合は、
シャトルに巻いている糸が途中で
無くなってしまいます。

 

その場合は、「はた結び」で新しい糸を
つなげる方法もあります。

 

初心者の方は、大きめのシャトル
多くの糸を巻いて使用することを
お勧めします。


タティングシャトルに糸の巻き方

 

1.シャトルを縦にして角が
左側になるように左手で持ち、
中心の穴に糸を通します。

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2.通した糸端を、人差し指と中指ではさみ、
糸玉につながっている方の糸を
矢印のようにシャトルの中を通して
向こう側に回します。

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3.糸の上で輪を作り、
糸端を矢印のように輪の中に入れます。

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4.糸端を引き、結び目を作ります。

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5.糸玉につながっている方の糸を引いて
結び目をシャトルの中心まで締めます。

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6.糸端側の糸を短く切ります。

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基本の結び目

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タティングレースの基本は表目と裏目
交互に結んで行きます。

 

表目と裏目でひと目と数えます。

 

呼び方は「ダブルステッチ」といいます。

 

その「ダブルステッチ」を直線上に
結びつけたものを『チェイン』といいます。

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チェインの作り方は、
しっかりマスターしましょう!


タティングレースをする上では
欠かせない技法は、
「チェイン」「リング」「ピコ」です。

 

この3つを組み合わせることで、
様々な模様の作品を作ることができます!

 

「チェイン」を作れるようになったら、
今度は「ピコ」を作ってみましょう。

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「ピコ」は作品にかわいさをプラスしたり、
「チェイン」や「リング」
つなぐ役割をします。

 

デザインに合わせて「ピコ」の大きさを
変えてみましょう。

 

最後に、「リング」です。

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どれも先にお伝えした「ダブルステッチ」

になっているのがわかると思います。

 

では、「ダブルステッチ」ついて
みていきましょう

 

タティングレースの基本の結び目
「ダブルステッチ」

様々な模様は、「ダブルステッチ」という
基本の1目の連続で形成します。

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軸の糸にもう1本の糸を「表目」→「裏目
の順に結びつけて基本の1目ができます。

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これをダブルステッチといいます。

 

ダブルステッチを2回くり返して
2目作ったところです。

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このように、目と目の間をあけずに
連続して目を作っていきます。

 

「チェイン」の作り方手順

 

チェインを作りながら「基本の1目」を
しっかりマスターしましょう。

 

シャトルに巻いた糸と、玉巻き糸の両方を
使用します。

 

ここでは、わかりやすいように
2色のレース糸を使って説明します。

 


「チェイン」の作り方手順

・右手でシャトルを持つ

 

1.シャトルの角のある面を上にし、

巻いた糸の端が右上に出るようにします。

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2.右手の人差し指と親指でシャトルをはさんで持ちます。

糸端は小指の側に出ています。

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・左手に糸をかける

 

1.糸玉につながっている糸と
シャトルに巻いた糸の端を2本そろえ、
端から約1cmのところを左手の親指と
人差し指でつまみます。

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2.同じところを左手の中指と親指で
つまみ直し、人差し指を立てます。

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糸玉の糸を人差し指にかけます。

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ここまでが、シャトルと糸のかけ方でした。

 

表目を作る

 

1.左手でおさえたところから
シャトルまでの糸の長さを15~20cmにします。

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2.シャトルの糸を右手の小指に
沿わせたまま手首を返し、
甲側にくるようにします。

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3.そのままシャトルを左手の親指と
人差し指の間を渡る糸の下にくぐらせます。

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4.シャトルが完全に糸の下を
通り過ぎるまで、ぐっと奥まで持っていきます。

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右手の人差し指とシャトルの間を
糸がすべり抜けます。

 

5.今度は左手の糸の上をシャトル
通るようにして右手を戻します。

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6.糸の上をつうかするときに
一瞬右手の親指を離し、通過したらすぐに
親指でおさえます。

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7.右手の甲にかかっていた糸の下に
シャトルを通し、右手を引きます。

左手の糸にシャトルの糸が巻きついた状態になります。

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★重要ポイント★目を移す

 

8.左手の人差し指を少し曲げて
左手にかかっている糸の張りをゆるめます。

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9.そのまま右手を引いてシャトルの糸を
ピンと張ります。

 

左手の糸が、右手の糸に巻き付いた状態に変わりました。

これを「目を移す」といいます。

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シャトルの糸が芯の糸になります。

 

10.目が移った状態のまま右手の糸を
引きながら、同時に曲げていた
左手の人差し指も伸ばします。

 

目を左手の親指と中指でおさえている位置まで移動させます。

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11.表目のできあがりです。

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裏目を作る

 

1.左手で表目をおさえ、シャトルまでの
糸の長さを15~20cmにします。

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2.シャトルを左手の親指と人差し指の間を
渡る糸の上に持っていきます。

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3.右手の親指を一瞬離し、シャトル
左手の糸の下に通します。

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4.シャトルの一部が通ったらすぐに
親指でおさえ、そのまま右手を引きます。

 

このとき右手の人差し指とシャトルの間を
糸がすべり抜けます。

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5.左手の糸にシャトルの糸が巻きついた
状態になります。

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6.左手の人差し指を少し曲げて
左手にかかっている糸の張りをゆるめます。

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7.右手の糸を引いてピンと張り、
目を移します。

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8.そのまま右手の糸を引いて
目を引きしめて、裏目のできあがりです。

 

ここまででダブルステッチ1目の完成です。

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9.表目と裏目をくり返します。

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10.7目のチェインのできあがりです。

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シャトルの糸に糸玉の糸が巻きついています。

※正しく目を移せていない目は、

糸玉の糸が芯の糸になり、シャトルの糸が

巻きついた状態になっています。

 

解いて目を作り直しましょう。

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「ピコ」の作り方

 

1. 表目をつくるときに完全に糸を
引きしめず、前のピコとの間に
少し間隔をあけておきます。

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2. 間隔をあけて1目作ります。
作った1目をすべらせて、前の目に引き寄せます。

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3. 引き寄せたところです。
あけた感覚の半分の長さがピコの高さになります。

ピコと同時に次の1目もできています。

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4. 続けて目を作ります。チェインの中央にピコができました。

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「リング」の作り方

 

シャトルに巻いた糸1本を使用します。

 

チェインの作り方で紹介した基本の1目を
参照して作りましょう。

 

・左手に糸をかける

 

1. シャトルを巻いた糸の端から
約15cmのところを左手の親指と中指で
つまみ、立てた人差し指にかけます。

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2. 続けて小指に掛けます。

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3. 一周させた糸を親指の中指ではさみます。

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4.チェインを7目編んだら、
最後に作った目を左手でおさえ、
右手でシャトルの糸を引き、
糸の輪を引きしめます。

 

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 糸を引く方法に注意しましょう

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ここまでタティングレースの基本の編み方を

見てきましたが、どうですか?

 

基本の編み方がわかれば、タティングレースを、
マスターすれば編み物に幅ができますよね。

 

気軽に挑戦してみましょう♪